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「降る雪や」2年C組担任(国語科)
新語・流行語大賞候補の30語が発表されました。ノミネートされた言葉を見ていると、わかるものとわからないものは半々くらいです。
生活に直結した「古古古米」や、話題になった万博の「ミャクミャク」はわかります。
「ビジュイイじゃん」とは何でしょうか。本当にルッキズムが叫ばれるこの時代に生まれた言葉なのでしょうか。
「チョコミントよりもあ・な・た」とは何でしょうか。なぜ人間と独自性を極めたあの味とを比べるのでしょうか。
人々の営みが時代を作ります。その記念碑として、流行した言葉を残すのは面白い取り組みだなと思います。何年か前の大賞などを見返すと「こんなこともあったなぁ」と懐かしくなります。(ちなみに10年前は「トリプルスリー」と「爆買い」でした)
「降る雪や明治も遠くなりにけり」
これは昭和6(1931)年に、俳人の中村草田男が明治時代の精神のたくましさを懐かしんで作った句です。
その時代を過ごす当事者であるときには気づきにくいことも、あとから振り返ってみると良かったと思えることはきっとたくさんあるのでしょう。
高校時代の塾の先生が、「わしは川端康成に字がうまいですねと褒められたことがあるぞ」といつも自慢していました。当時はハイハイと聞き流していましたが、川端は1972年没なのでその塾の先生は年代から見ても会っていてもおかしくないですし、実際に達筆でいらっしゃいました。今では半信半疑くらいですが、「歴史上の人物と同時代を生きて会話もできていたとしたら羨ましいなぁ」と思っています。
私が同時代を生きられて良かったと思える人は、講談師の6代目神田伯山と野球選手の大谷翔平です。彼らの活躍をリアルタイムで見られることがつくづく幸せだなと思います。
さらにその幸せを実感するべく、この夏に1人でロサンゼルスへ行ってきました。
久しぶりの海外なのでパスポートを更新し、飛行機や宿の予約、試合のチケットを自力で取り、「これだけ覚えればなんとかなる英語のフレーズ」や「チップの払い方」をYouTubeで予習しました。
全部で3試合観戦し、4回8奪三振の好投や39号ホームランを目撃するなど、二刀流を味わい尽くす大満足の旅となりました。
なお、YouTubeによる予習で「レストランのチップは総額の20%が相場」と学んだ気になっていた私は、50ドルのレシートの下部に自分でチップの額を書き込むとき、「よしきた!予習した通りだ!20!20!」と意気込むあまり「$20」と書きました。
本当は20%なので「$10」で良かったのですが、店員さんがものすごくニコニコしていたので良しとします。動画では学びきれないものが現地にはありました。
これからの時代を作る生徒たちにも、ぜひ自分の目で見て心を動かす経験をたくさんしていってほしいと思います。
時が流れて、「令和も遠くなりにけり」と詠まれるような日が来たら、いったいどのような言葉が流行語となるのでしょうね。